トラネキサム酸の効果とターンオーバーの必要性
トラネキサム酸もシミにいいの?
はい、マリリンです。美白やシミ消しの目的で使われているトラネキサム酸。一体、どんな風に作用するのか?関心のある方もいらっしゃると思います。
今回は、そんな方にに向けて、トラネキサム酸についてのお話です。
トラネキサム酸とは
トラネキサム酸は、たんぱく質を構成する必須アミノ酸を元に、人工合成されたアミノ酸の1つです。医療の分野ではかなり活躍しており、止血、抗炎症、外科手術、その他での出血の治療や予防で投与されています。
医薬部外品としては、シミ改善効果が認められているものがあります。メラニンの生成の原因の1つとして考えられている活性化因子、プラスミンを遮断することで、シミを薄くすると言われています。
味は非常に苦く、経口の他、点滴もあるようです。ということで、止血作用と肝斑への効能が確認されており、歯茎の出血や炎症を鎮めるとして歯磨き粉にも入っています。
市販のものでは、内服するものと化粧品と2通りありますが、内服するタイプのものは、血栓を溶けにくくするので、注意が必要です。
肝斑にはトラネキサム酸
肝斑とは、以下のようなものを指します。
1、老人性色素斑よりも薄い
2、肌との境目がグラデーションっぽい
3、老人性色素斑が入り混じっていることがある
4、両頬と対のようになることが多い
閉経後に肝斑が出来ることが少なく、ホルモンバランスの乱れが原因とされています。肝斑の場合はレーザーなどを当てると悪化する可能性があることから、弱いレーザーで表面を削ることも出来るようですが、根本的な解決にならないため、効果は一時的です。
そこで、トラネキサム酸の出番です。メラノサイト活性因子(プラスミン)を阻害して、メラニンの生成を邪魔します。
肌はターンオーバーをすることで、肌は生まれ変わっていきますから、トラネキサム酸に加えて、ターンオーバーを促すことで、より肝斑が薄くなることが期待されます。
ターンオーバーを促すためには
シミを追い出すためには、やはりターンオーバーを促すことです。表皮の浅いところにあるシミは、浮き上がってはがれたり、薄くできる可能性はあります。
ただし、化粧品によって作ったシミは、真皮層にまで落ち込むことがあります。その場合のシミは諦めたほうが良いです。深いところにあるので、シミをよく見ると、灰色っぽいです。
ターンオーバーを促す方法としては、
1、ビタミンA、ビタミンC、L-システインを摂取すること、
2、肌に合った化粧品を使って、肌を乾燥させないこと
3、ターンオーバーが乱れるような合成ポリマーなどを使わないこと
4、過剰な保湿をしないこと
この4つが重要です。
過剰な保湿をすることで、肌は密封され、細胞が死んで剥がれ落ちないようにしてしまっているケースが非常に多いです。この場合はターンオーバーは乱れ、古い肌がとどまってしまうので、肌の生まれ変わりが出来ない状態になります。
美肌の条件は、ターンオーバーが正常に出来る肌ですから、トラネキサム酸だけに頼らず、スキンケアもしっかり行っていきましょう。
まとめ
トラネキサム酸を利用しながら、スキンケアで常に肌の生まれ変わらせる。両方を同時進行していくことで、肝斑などの改善を目指すと良いようです。
ただ、間違った過剰な保湿をする方が多いようなので、スキンケアのやり方に十分気を付けないと、肌のターンオーバーを邪魔することになります。
よくあるパターンですが、保湿をしても乾く肌は、化粧品が肌に合っていないか、スキンケアのやり方が間違っている証拠ですので、その場合は、1度化粧品もスキンケアの方法も見直しましょう。