メイクした顔と心の効果３つのお話
３０才からの大人の女性たちへ
３０歳からは 疲れが顕著に顔に出がちです。
疲れた顔だったり 老けていたり
やつれた印象では・・・
最初は自分のために始めたメイクでした
仕事上、美しくなければ いけない
老けてはならない
それがプロとしての私のテーマでした。
最初は自分がただ いつ 人の視線を浴びても良いようにという気持ちだけで
メイクを習い始めたのです。
プロのメイクさんをそばに置くより 自分がプロになれば
いつでもどこでも自由自在ですものね。
このころは まだまだ 自分の肌（顔）がキレイに出来れば それで満足でした。
ですが そのうちにアシスタントとして色々と学び、
念願のプロとなっても メイクの仕事は続けながら、皮膚美容学や
化粧品科学の専門的知識を得て、更に多くの経験をさせていただいてます。
いつの間にか 誰かのために
いつの間にか 修行を積んでいるうちに 自分の技術でお役に立ちたいという気持ちが
段々と強くなっていきました。
メイクで変わると喜ぶ生徒様の顔は生甲斐を感じさせてくれたからです。
メイクすることで得られる効果は目を見張るものがあり その中の３つが これでした。
見た目だけではない 心の効果を知ってください。
１つ目は、ある生徒様の顔が赤く 引き攣れている肌を
その場で赤みを取り 引き攣れを治めた時
「メイクを習いに来たのに 肌をキレイにしてくれるとは思わなかった！」と
感動してくれました。
よくよく お話を聞いてみると 顔の赤みがスキンケアで解決しないので
メイクで何とかしたいと思って 講座に参加していたのです。
その後 旦那様がよくデートに誘ってくれるようになったと
笑顔で報告して下さいました。
２つ目は、顔に痣のある６歳の子を持つママ（生徒様）に
メイクで元から痣のないようにメイクを施したお子様の顔を見せたら
痣のある顔に生んでしまったご自分を責めていたせいか、
「その気になれば 簡単にできるのですね。」と、
涙を浮かべながら喜んでくださいました。
これで 子供が学校でいじめにあわずに済むと安心したことも言うまでもありませんね。
最後の３つ目は・・・
２４歳で亡くなったある方の婚約者（男性）にエンジェルメイクをしたこともありました。
遺体は傷みも早く だんだん 顔が黒ずんで 死斑が出て
乾燥していく故人の顔を ツヤのあるキレイな肌にしたところ
「まるで お昼寝しているみたいだ」と、言って ご遺族は安心したようでした。
故人のお母様にしてみれば つい この間まで
「ママ！ママ！」と、まとわりついていた可愛いい息子を
こんなに早く失ってしまうなどとは思うはずもなく
その気持ちは経験者にしかわからない深くて大きな哀しみだったと思うのです。
その哀しみの中で、まるで 昼寝しているかのような息子さんの顔を見て
「有難う。幼いころから こんな顔して寝ていたのよ。
ちっとも変わってない。ね、りょうちゃん（故人の仮名）」
と、じっと いつまでも見ていました。
変わり果てた息子さんの顔が普段と変わらない顔になったことが
唯一の救いのようでした。
最期は普段と変わらない顔でお別れすることが出来て 何よりだったと思います。
良い顔は心を温める
こうして、多くの経験により 全てに共通して言えることは メイクそのものより
やっぱり 顔って 大切なものなのだという事でした。
メイクをして キレイにすれば
「男性に媚を売っている」とか
「色気づいてる」とか
「メイクした女性は男性に口説いて！と、合図を送っている！」
などと言うのをよく聞きます。
確かにそれを狙ったメイクもありますが 全てではありません。
ここでいうメイクは「自分の為」でもありますが それが
「他人への気遣い」や「家族に対しての安心感」を与えるものだったりするのです。
メイクでキレイになって 笑顔の良い顔になれば
その笑顔を見た人も笑顔の良い顔になるのですよ。
顔が疲れていたり 顔色が悪かったり 顔に 何かあっても
スキンケアやメイクで 人を安心させもし 笑顔にすることもできるのです。
逆に言えば、顔で心配させたり、悲しませることもできるのですね。
私は多忙で 疲れた顔だったりしたら
過保護で心配性な親には顔を見せられないので
必ず メイクして帰ります。
母も同じで 少しでもはつらつと見せて 安心感を与えるためにと
どんなに体が重い時でも メイクしていますね。
最後に
ここまで つらつらと メイクと言う仕事で教わった顔の大切さをお伝えしました。
これを読んで下さった貴方も 共感するところがありましたら
最高に良い顔で 周囲の人の心を３８度で温めてみてください。
きっと 貴方の思いやりで相手にさりげなく安心感と癒しを与え
心温まることでしょう。
あ、そうそう 亡くなられた故人から お返しがあったお話をしていませんでしたね。
彼を天国へ見送った後、葬儀場から帰るために車に乗ろうと ドアを開けました。
座席に置いてあった荷物の上に どう考えても そこに有るはずのない
美しい花びらが１枚 置かれてあったのです。
まるで「有難う・・・」と、言ってくれたかのように。
不思議な出来事でした。
それでは・・・
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