虫除けスプレーの肌と体に優しい選び方&使い方
ブログ記事、ご無沙汰していましたが、先日、生徒さんからこんなメッセージを頂きました。
「虫除けスプレーなどの虫除けグッズを選ぶときの基準って、どうしたら良いのでしょうか…。 肌に着くし、鼻からも虫除け成分が吸い込まれるので気になります もし、気分がのったら♪ お手隙の時にでも記事にしてもらえたら嬉しいです〜!」
なんて、可愛いメッセージでしょう。うちの生徒さんはみんな、こんな感じです。と、つい自慢してしまいます。笑
と、言うことで今日はリクエストにお応えしての内容です。
虫刺されが厄介なのは、痒かったり、人によってはアレルギーになったりなどありますが、1番はやはり、虫によって、多くの病原体が媒介されることです。
日本なら近年、デング熱、ジカ熱、東南アジアですと、それ以外にマラリアも運んできます。
日本も毎年夏は異常なほど暑いので、これも生態系が変わる原因となり、元々日本にいなかった虫も住み着くようになってきていると思うので、注意が必要ですね。
問題は、虫に刺されないようにしたいけれども、肌や体への影響が心配だということなので、今日はこれについてお話していきたいと思います。
虫除けスプレーの成分は?
虫除けスプレーの区分は化粧品ではなく、医薬品か、もしくは防除用医薬部外品となります。
虫除けスプレーの成分は、全て開示されていないので、何が入っているかは不明な部分もあります。一般的には、ディート、イカリジンという成分の毒性が懸念されています。
ディートは、第2次世界大戦時に米兵がジャングルで虫刺されからデング熱やマラリアになったことから、米兵を守るために開発されたものです。歴史としては70年以上、日本での使用は50年くらいになります。
一方、イカリジンは、ドイツで1986年に開発され、日本で承認されたのは、つい最近の2015年ですので、まだ6年くらいです。
虫除けスプレーはTPOで使い分け
虫除けスプレーは、強力なものほど、体や肌に影響があると考えて用心するべきですが、私が常日頃から言っているように、これも比較の問題です。
この場合、どちらを取るのか?どの場面においても共通するベストはないが、ベターなら選べると言うことです。
しかも、虫よけスプレーは、日本に住んでいるならば、1年中常用するものではないので、もっと肩の力を抜いて考えても良いのかなと思います。
なぜなら、化粧品も薬品も毎日の積み重ねが良くも悪くも結果に出るからです。
なので、非日常的な場合、例えば、キャンプや登山などのレジャーに出かけるときは、やはり虫に多く刺されやすいですね。それでデング熱にでもなったら、たまったものではありません。
病気を予防したいくらい、虫が多いような場合は、1日~数日程度であれば、市販の虫よけスプレーを使っても構わないと思います。
けれど、それが躊躇される場合は、先ほどのディートを含まない虫除け、イカリジンを含まない虫除けスプレーを選ぶと良いと思います。
だけどだけど、それも嫌です!という場合は、ハッカ油やシトロネラなどで手作りした虫よけスプレーを持参すると良いでしょう。
この場合は、肌に直接噴霧するのは、あまりお勧めしません。下地を塗るか、衣服の上からが良いでしょう。
手作りの虫よけスプレーでは不安な場合
「手作りの虫よけスプレーでは不安だよね」という方もいらっしゃるでしょう。
本来植物には忌避成分が備わっています。植物は天敵が近寄ってきても、走って逃げることが出来ないので、虫に食べられないようにしているのですが、蚊除けにゼラニウムを置いても蚊が来ていたので、確かにこれでは頼りないと思ったことがあります。
そこで、合わせ技を使うと良いでしょう。
①虫に刺されやすい黄色やオレンジの洋服ではなく、青や緑を着る
②洋服の上から噴霧するタイプの虫よけなどを利用する
と良いかと思います。
キャンプなどの場合もテントの色を考えた方が良いですね。虫がいっぱい寄り付きやすい色は選ばないようにしましょう。
肌に影響のある成分が付着するのを防ぎたい
この場合、洋服の上からスプレーするタイプならば、肌に付着する心配はありません。
また、日焼け止めを塗った上からスプレーしたり、暑苦しいですが、クリームを塗った上からスプレーすれば、直接肌に付着するのを防ぐことが出来ます。
ただ、クリームも商品にもよりますが、あまりテクスチャーが軽いものだと意味がないので、こってり重ためのクリームを選んでください。
オイルや馬油などは不可です。肌になじみやすいので、虫除けの成分を取り込みやすくしてしまいます。
試す価値あり!虫除けお守り<おにやんま君>
効果があるなら、これが1番ではないでしょうか?
蚊や蜂、アブなどの虫を捕食するオニヤンマですが、この姿を見ると虫たちが逃げていくというので、釣り人やキャンパーたちがよくつけている<おにやんま君>。
まだ、試したことはありませんが、使用したことのある生徒さんから、
「主人曰く、コレを見せただけで、噴射しなくてもアブが逃げていくらしいです!」
と、聞いています。
他に、軒先に吊るすと蜘蛛の巣が出来なくなったとか、蚊があまり寄ってこなくなったなどという声があるようです。これこそ、虫除けスプレー要らずで半永久的に使えて便利ですね。
おにやんま君という名で既に商品化されていて、990円。ブローチタイプとストラップ取り付けタイプとあるようです。本家本元は虫除け販売店のアクトさんです。
自分でも手作りで作れるので、お子さまと作ってみるのもいいですね!よく見かけるのはブローチにして、バッグや帽子につけていますね。
それでも虫に刺されてしまったら
虫に刺されてしまった場合は、
①まず流水で、蚊の唾液を洗い流し、ヒスタミン反応をまず軽減させます。
②へびいちご漬けの液を塗ります。(作り方以下参照)
これは、田舎に住むある農学博士が、ムカデに刺された時に、奥様の手作りのこのへびいちごリキッドがとてもよく効いて、何ともなかった!と言って教えて頂いたものです。
痕もほとんど残らなかったそうですよ。
このへびいちごリキッドの作り方は、
・オーガニック・ヘビイチゴ 1/2C
・焼酎 またはホワイトリカー35度(甲類の焼酎)200cc~300cc
①熱湯消毒したガラス瓶に、ヘビイチゴを入れて、
②焼酎を注いで、出来上がり
③20日~30日経過して、へびいちごが沈殿し、茶色になったら完成です。
④実を全て取り除いてから冷暗所に保存します。
注意:アルコールや植物アレルギーのある方は、使用しないでください。
まとめ
虫除けスプレーはTPOで使い分ける
どちらをとるか?を考える=優先順位の問題
・林や森などたくさん虫に刺されそうなときや、デング熱などの病気を恐れるなら、強力な虫よけスプレーなどを数日使うのも有り。
・ディートやイカリジンを含まない虫よけスプレーを選ぶ
・虫が少ない場所なら、ハッカ油虫除けを手作りしてつける
毒性が強い=防虫効果は高まる
優しい・穏やか=防虫効果が比較的弱い
防虫効果が高いのに、穏やかで優しいというのはないので、上手に使い分けること。
毒性は連用しなければ、大きな影響を受けることはほとんどない。
穏やかで優しい手作りの虫よけを使う場合は、合わせ技で補う
虫が好きな色であるオレンジや黄色の洋服を着ない
洋服の上から噴霧するタイプの虫よけなどを利用する
肌への影響が気になる場合は、
長袖を着て、その上から噴霧するタイプの虫よけなどを利用する
直接、肌に塗る場合は、テクスチャーの重い日焼け止めやクリームを下地にすると良い
それでは、虫を気にすることなく、夏を思い切り楽しんで、たくさん想い出を作ってくださいね。それでは。