尿素入りの手作りローションを使用する際に気を付けるべき注意点
よく手作り化粧水をつくるときに使われているものに尿素があります。
皮膚美容科学の立場で言えば、もちろん尿素配合の化粧水は良い点もあります。
尿素とは
角質柔軟剤の多くには 尿素が配合されています。
尿素は角質を柔軟にする作用があって、
わかりやすく言い換えれば
尿素は角質を溶かすのです。
なので 尿素で角質柔軟をすれば グリコール酸などのピーリング剤より
威力は弱くても それは ケミカルピーリングと同じと言えます。
ピーリングは 角質が剥がすことです。
足のかかとなど かなり固く厚い角質になら 良いのですが
顔などの皮膚の薄い部分に 毎日使うのは良くないですね。
尿素入りの手作り化粧水の使い方
肌の薄い顔などの場合、角質を柔軟にするという目的で
継続して使用し続けると皮膚バリアの形成を邪魔して、
乾燥、荒れ肌を誘発する恐れもあります。
尿素ローションは皮膚の薄い方 弱い方には特に強くお勧めしないです。
足のかかとなどにスペシャルケアとして 使うのは良いでしょう。
化粧水のように毎日続けての使用を避け
肌の状態が改善したり、または悪くなったりした場合も
ただちに使用を中止した方が良いですね。
以前、規制配合が定められていた頃は、
洗い流すタイプの化粧品に10%、塗るタイプの化粧水などには3.0%が上限でした。
よくある手作り化粧水レシピより尿素の配合量を抑えて使用した方が良いです。
皮膚美容科学の立場で言えば、弱酸性で3~5%なら 適切な割合ですね。