清潔好きのスキンケアの盲点!美肌菌が育つ肌環境とは?
美肌になりたい
いつまでも若くいたい
そんな貴方へ
肌に住んでいる常在菌は美肌菌と呼ばれています。
「化粧品の防腐剤が美肌菌を殺すので 肌に良くない!」と言う方がいるけれど、美肌菌は水で流すだけでおよそ80%以上の美肌菌は流されていきます。
お風呂に入って、シャンプーや石鹸などを使用すれば、
98%くらいの美肌菌はいなくなってしまうのです。
ならば 顔も洗わないで頑張って美肌菌を育てますか?
いえいえ、それではかえって肌をダメにしてしまう事になります。
洗顔後、美肌菌は流されて いなくなっても、美肌菌はまたすぐに住んでくれます。ただ、元の状態に戻るのに、乾燥肌の場合ですと24時間くらいかかります。
美肌菌の餌は皮脂なので皮脂量の少ない人であれば そのくらいはかかるでしょう。
では、どうすれば美肌菌が早く住んでくれる環境になるのでしょうか?
実は皮脂の量のバランスが美肌の鍵
肌では表皮ブドウ球菌が常在菌(美肌菌)として居ます。肌の表面の常在菌は、外来菌から身を守るために活躍しています。
肌の常在菌(表皮ブドウ球菌)は、たった1cmあたりに20万個も存在していて他からやってきた悪い菌が近付こうとすると、遊離脂肪酸を分泌しようとします。
酸化や代謝に関わる自壊現象も手伝って、常に皮脂のうから皮脂が分泌されようともします。
皮脂が毛穴を沿ってその遊離脂肪酸は肌の表面を弱酸性にすることで皮脂の膜がバリアとなって、外からやって来た菌の侵入を許しません。
実は、この皮脂の分泌が停止状態になるのは 睡眠中しかありません。
ですから、夜更かしすることで吹き出物が生じるのは起き続けていることで 皮脂分泌機能が停止状態にならなくて、皮脂が過剰に出っ放しになるからなのです。
皮脂がいくらよくても 常在菌がいくら良いものでも、肌環境のバランスが壊れることで ニキビや吹き出物などの原因になってしまうのです。
逆に、皮脂分泌量が少ない女性は皮膚表面がアルカリに傾きやすいこともあり、常在菌が生存できる環境ができにくいので 化粧品で肌環境を整えなければなりませんね。
ですが、その肌環境を整えてくれる化粧品が調べてみると 実は非常に少ないのです。
アクネ菌は悪者ではない
美肌菌と言われている常在菌の表皮ブドウ球菌と アクネ菌もそうです。
ブドウ球菌は皮脂を分解し、皮脂腺を作り皮膚を弱酸性に保つ担当で、アクネ菌は皮脂を分解し脂肪酸を作り、皮膚を弱酸性に保つ担当です。
これら2つの菌は、肌表面に住み着き、肌を弱酸性にしてくれているのです。
アクネ幹菌は毛穴の入口付近に住んでいて、本来は肌を弱酸性にするために働く良い細菌なのですよ。
なので アクネ桿菌はどなたの毛穴にもいるのですが、ただ、問題なのは異常に増殖した時です。毛穴のつまりの原因となり、ニキビになります。
黄色ブドウ球菌に代表される病原菌は悪者で、ニキビが悪化すると、膿んでしまったりしますが、その原因菌が黄色ブドウ球菌です。
この悪さをする黄色ブドウ球菌などは 弱酸性の肌環境では生きていけません。そこで肌を弱酸性に保つために、ある程度の皮脂量を保ち、美肌菌である常在菌を住まわせることが必要なのです。
顔や髪は洗い過ぎないで!
ニキビや吹き出物が出来てしまった場合は、皮脂量が多すぎる状態ともいえ、皮脂が増えるとアクネ菌が繁殖し過ぎて、毛穴が詰まったりして ニキビを作る原因になるということになります。
なので、ニキビ化粧品などは強い殺菌作用のあるものがほとんどです。
従って 化粧品の防腐剤が云々と言われる方がいらっしゃるようですが、この強い殺菌作用のある化粧品も美肌菌は死滅します。
ここまで色々 常在菌と皮脂について説明しましたが、美肌菌の餌である皮脂量のバランスをとることが、非常に大切なことだと、わかったかと思います。
先ほども言いましたが、美肌菌は水でも流れてしまい、入浴すれば98%くらいは美肌菌が不在になります。
美肌菌が戻るには24時間程度かかることから、洗顔や洗髪のし過ぎは、美肌菌にとって迷惑なこと!美肌菌のためには、洗い過ぎが良くない事だったのです。
防腐剤が美肌菌を死滅させることを気にするより、もっと大事なことがある、そういう事です。