ワセリンの副作用はあるか?スキンケアでやってはいけない3つの使い方
ワセリンって、どうなの?
はい、マリリンです。ワセリンを常用している人もいるようですね。「肌断食でワセリンを使っていて、そのままずっと愛用していますが大丈夫ですか?」「メイク下地に良いと聞いたのですが、本当ですか?」
そんな質問が来ています。今回は、このワセリンの使い方について説明いたしますので、参考にしてください。
ワセリンとは
ワセリンは動物性でもなく植物性でもない、石油から出来ている油です。精製度の高い医療レベルで不純物がほとんどないものがケアに向いているとされています。
皆様もご存知かと思いますが、ボクシングの試合などで、ケガをして出血している選手に、血止めとして使われているものがワセリンです。
それほど、塞ぐ力が強いものだということがお分かりかと思います。なので、アトピー性皮膚炎など皮膚疾患の場合や、超乾燥肌などで肌の状態がかなり悪い時の治療目的によく使われています。
治療目的以外、スキンケアが目的のワセリンの使用は一時しのぎで使う分には良いのですが、これを連用するとなると、また話は違ってきます。
ワセリンのやってはいけない3つの使い方
ワセリンをスキンケア目的で化粧品代わりにするのは、肌にとってマイナスです。健康な美肌になりたい方は、次のやってはいけない3つの使い方をしないようにしてください。
ワセリンでやってはいけない3つの使い方
1、ワセリンでメイク落とし
2、ワセリンをクリーム代わり
3、ワセリンでパック
ワセリンは前述したボクシングの選手が血止めに使う程、またアトピーなど皮膚疾患で肌に水分を保持できない方が使うほどですから、その密封する力は高く、同時に保湿力も高いです。
確かに肌は保湿が大事です。しかし、化粧品として使うには保湿過剰になり、スキンケアに適しているとは言えないのです。皮膚疾患の方には向いているけれども、そうでない方には向かないということです。
逆に言えば、このワセリンを使わないといられないほどの肌ということは、皮膚疾患に近いほど肌が乾燥していることになります。
スキンケアにワセリンを使い続けたらどうなるか?
ワセリンは、皮膚を密封させてしまうので、皮膚組織の水分が蒸発できずに、溜まりすぎてしまって角化不全(パラケラトーシス)になってしまう可能性があります。
角化不全になってしまうと、ターンオーバーがうまくいかなくなり、古い皮膚が残留したままになるので、肌表面は滑らかさがなくなり、ザラつくこともあります。
常に過剰な水分を溜めることが原因で角化不全になる人はとても多いです。肌に不自然に水を溜めてしまえば、剥がれ落ちていく運命にある角質がそのままとどまり続け、正常なターンオーバーが出来なくなるだけではなく、
更に、皮膚に元々存在している天然保湿因子(NMF)には、自前の界面活性剤があるので、皮内の水分に触れて皮脂を洗い流してしまい、逆に肌が乾燥してしまうようになります。
そうなると、ワセリンなしでは肌が乾いてたまらないということになりますし、ターンオーバーが出来ないので、結局は肌の老化を早めることに繋がります。
肌のうるおいを求めるなら、ワセリンで密封するような過保護なスキンケアはやめて、適度に通気性のある化粧品を使った方が肌は若く、美しく保てます。
ワセリンの上手な利用の仕方
ワセリンは上手に使えば、強い味方となります。ワセリンは連用するのがいけないだけなので、一時しのぎに使いましょう。皮膚がかなり乾燥しているなと思った時だけ、乾燥部分にほんの少量を使う程度であれば、問題はないと思います。
ですが、決して長期間は使わないようにしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?健康で美しく、いつまでも若くいられるには、ただ、合成界面活性剤を使わなければ良いというものではありません。良い成分だけをかき集めて塗ることでもありません。
また、「あれは悪い成分で、これは良い成分!」「この方法は良いけど、あの方法は良くないらしい!」などと、白黒はっきりするものではなく、答えはその時の肌の状態に何がベストなのか?であって、【 A × B ○ 】ではなく、【 A < B 】だったりします。
要するに、肌の状態などに応じて、正しさは変わるということです。
とにかく、健康な美肌になるには、肌の環境を良好にすること、角質を守ること、ターンオーバーが正常に出来ること、適度な刺激を与えることが重要です。
決して、保湿剤やワセリンなどで顔を覆って、肌に水を溜めて過保護にするのではなく、強く鍛えてこそ、美しくなれるものです。肌にはちゃんと化粧品を使ってくださいね。それでは。