シミに効く美白成分ハイドロキノンの効果と副作用
ハイドロキノンはシミに効く?
はい、マリリンです。ハイドロキノンは、写真の現像をする人の手が白くなったことから美白効果があるとされ、アメリカでは早くからハイドロキノンが使われていました。
マイケルジャクソンが色白になったのもハイドロキノンのおかげだという噂もあったほどです。(実際はわかりません)
今回はそんなハイドロキノンについてお話したいと思います。
ハイドロキノンとは?
ハイドロキノンは、シミの原因となるメラニン色素の合成を阻止し、メラニン色素を作る細胞であるメラノサイトそのものを減少させるものです。その力は肌の漂白剤と呼ばれるほどです。
ビタミンCやプラセンタだとシミの予防に役立つものとして認められていますが、ハイドロキノンの場合は、既に沈着したシミにも作用するということです。
なので、肝斑、そばかす、炎症後の色素沈着や老人性色素斑など、表皮のメラニン異常増殖や色素沈着しているものに出されています。
日本では規制で医薬品のみでしたが、2001年の薬事法改正から化粧品に使用することが許可され、ハイドロキノンだけでなく、規制が緩くなったため、色んな化粧品が出てきました。
アルブチンという成分名を聞いたことがお有りかもしれませんが、アルブチンはハイドロキノンから作られるハイドロキノン誘導体のことです。やはりチロシナーゼの働きを阻害する作用があり、メラニン色素の発生を抑えます。
ハイドロキノンの副作用
ハイドロキノンは、規制されていたほどですから強い成分で、炎症や赤みが出る可能性があります。長期使用や高濃度のものを使うと、白斑が出る恐れもあると言われています。(4%以下の濃度では報告がないが医師の指導の元が安心)
例えば、メラニン色素を作る働きを失えば、肌は部分的に色が白く抜けてしまいますので、可能性はないとは言えません。
また、ハイドロキノン使用時は、紫外線の影響を受けやすいので、紫外線対策をしっかり行う必要があります。せっかくハイドロキノンを使っていても逆戻りでは意味がありませんね。
ハイドロキノンは非常に不安定で酸化して出来る成分が刺激が強いことから、長持ちしないので、早く使い切るのが良いです。効果は高いですが、アレルギーやかぶれなどの報告はあるようです。
最後に
ハイドロキノンなど強い成分を利用する際には、医師の指導の下で使うのが安心です。化粧品として使う場合は自己責任ですので、やはりある程度のリスクがあることを知ったうえで、使用した方が良いです。
今のところ、低濃度でのハイドロキノン化粧品で白斑の報告はないものの、その人の体調や肌の状態、使い方などで、何が起こるかわかりません。
そういった化粧品を使用したことによって、使う前よりもシミが濃くなったり、大きくなったりすることは、私自身経験済みです。また、私に頼ってこられる生徒さん方の中にも同じような経験をしていらっしゃる方は少なくありません。
ですので、使用される場合は注意が必要です。