肌がダメージを受ける時~肌のバリア機能低下の原因と回復方法
肌のバリア機能が低下したら、どうなるの?
バリア機能の低下する原因って?
はい、マリリンです。ある方が美容部員さんに肌の相談をしたら、「お肌のバリア機能が低下しているので、それにはこの商品が良いですよ!」と、言われたそうで、
「どこへ行っても、そのバリア機能という言葉が出てくるけれど、バリア機能って一体何なの?」「私の肌の何を見て、バリア機能が低下しているとわかるの?」と、ずっと疑問だったそうです。
健康美肌の人が大切にしている<肌のバリア機能>、そのバリア機能が低下したり、弱まったりした肌って、どんな肌なのか?また、バリア機能が低下したり、弱まるときって、どんな時に起こりやすいのか?
また、肌のバリア機能を回復させる方法とは?この記事で説明していきますので、参考にしてみてください。
肌のバリア機能が低下するとは、どういうことか?
バリア機能が低下する、または弱まるというのは、肌の表皮に存在するバリアゾーンが緩んでいることを指します。このバリアゾーンがなくなっている場合もあり、その場合は低下どころか、もはや機能していないと言えるでしょう。
角質層を拡大すると、レンガの壁のように角質細胞が並び、その間を細胞間脂質という水と脂の層状になったものが、セメントの役目をして角質層が形成されています。
肌のバリア機能が低下した肌ってどんな肌?
肌のバリア機能が低下した肌は、細胞間脂質がなくなっている状態で、角質層がスカスカになって、風通しがよく、肌が乾燥してきます。
下図の右は正常な角質層、左はバリア機能が低下してしまった角質層ですが、細胞間脂質がなくなっています。隙間が空き、穴が出来たようになる、これがバリア機能低下、バリアゾーンが緩む、弱るということです。
細胞間脂質がなくなっている=バリアの役目が果たせないので、化粧水や美容液の成分が浸透しやすい状態となります。
下図の灰色の部分は、外界からの物質の通り道となりますので、色んなものがここから浸みていきます。成分だけでなく、メイク、汚れや細菌など色んなものも浸透していきます。
自分にとって都合の良い物だけが浸透するわけではありません。
なので、バリア機能が低下した肌とは、化粧品がよく浸透してくれる肌なのです。このバリア機能を壊せば、壊すほど、化粧品の有効成分に即効性が出ます。
化粧品がよーく浸透する肌は、乾燥肌で、インナードライ肌や敏感肌にもなりえます。
バリア機能低下するのは、どんな時?原因は?
バリア機能が低下する、つまりバリアゾーンが緩んだり、壊れたりするのには、そうなりやすい原因があります。
バリア機能が低下しやすい時
・入浴時、顔や頭皮、体を洗う
・染毛、育毛剤の使用
・クレンジング、洗顔
・化粧品を浸透させる
・マッサージする
・顔そりする
こういった時に、バリアゾーンが緩んだり、壊れやすいのですが、どれも前提があります。それは、何かをするときに用いる化粧品に合成界面活性剤が入っている場合です。特に壊れやすいのです。
(合成界面活性剤が入っていないものであっても、ダメージ肌だったりすれば、石鹸や摩擦でも肌の状態は悪化します)
バリア機能を回復させる方法
これはもう、皆様がご存知、肌断食が1番です。肌断食を行っても、色々なトラブルが出てくる場合は、自己流なのでどこかが間違っているかもしれません。専門家を訪ねるのが安心です。
バリア機能が壊れた時は極力、化粧品を使わないでいるのが肌に良いのです。化粧品は基本、健康肌の方が使うものであって、どこか不具合がある場合は使ってはいけないものです。
肌断食が無理な場合は、化粧品の数を減らして使ったり、クレンジングや洗顔の化粧品を優しいものに変えると随分違うはずです。
乾くからと、保湿ばかり行えば、保湿剤中毒を起こすので、足し算ではなく、引き算の方向で、肌を甘やかすのをやめて鍛えてあげてくださいね。