手作り化粧水を作る前に気をつけるべき3つの注意点
手作り化粧品は肌トラブルの元になりかねない
手作り化粧品を作る動機として、
- 自分の肌に合ったものを作れるから
- ノンケミカルなものが作れる
- 自分の好きにつくれるから楽しい
- 市販の化粧品じゃ、かぶれる
など、色々あると思います。でも、そのもとは、「肌をキレイにしたい!」ことであって、大切な肌をキレイに見せたいからですよね。ですが、実は、化粧品は素人が作れるほど甘いものではありません。なので、手作り化粧水を作る前に知っておいてほしいことがあります。
使用する化粧品であなたの未来の肌が決まってきます。トラブル肌になったり、早く老化肌になったりしないように気をつけて欲しいのです。
その気をつけるべき3つの点とは
- 材料は、自分の肌に合っている成分か?
- 材料の量は大丈夫か?
- 食べ物を材料にしたり、肌に悪い材料を選んでいないか?
です。
材料は肌に合ってるか?
平子理沙さんの手作り化粧水を例にあげてお話します。平子理沙さんの手作り化粧水が良いと言っていますが、平子理沙さんと同じ肌質や状態ではないはずです。肌は人それぞれなので、平子理沙さんと同じ成分で同じ量で作った化粧水で、良いかどうかは、人によります。
まず乾燥肌の方に尿素入りの化粧水は合いません。尿素が合う人は、かなりの脂性肌、中~高年です。
量は大丈夫か?
同じ材料で作ったものでも、量が違えば、かなり違ったものになります。
例えば、グリセリンの量を夏は少な目、冬は多めというのは、ざっくりな意味で正しいですが、グリセリンの量が多すぎると、今度は、肌の自活力を奪って逆効果になります。
尿素は、これもまた、気をつけないといけません。量をきちんと正確に測らないと、量が少ないと意味がないものになりますし、逆に多ければ、それは顔用と言うより、硬い足の裏用になってしまいます。
肌がかぶれたりすることにもなりかねません。また、適正な量であっても、使い続ければ、血管の見える薄い、敏感な肌になる可能性がありますので、長く連用しないことです。
化粧品の材料は大丈夫なのか?
手作り化粧品が楽しいと思ったら、何でも良いかと思って入れ始める方がいます。例えば、アロマにも凝っていて、エッセンシャルオイルを入れたり、植物が肌に良いからと<ゆずの種>を浸したり、<昆布>を入れたりしています。
エッセンシャルオイルやゆずの種を入れると良いと言って、それで化粧水を作っていた、マリリンの生徒さんがいましたが、「シミが増えた」そうです。理論的にも、そうなって当然です。
ゆずは、柑橘なので、クマリンという光毒性のある成分ですので、シミになって当然ですし、エッセンシャルオイルも未知の成分もありますし、精製度が低いかもしれませんし、どちらにしても、肌にとっては良い事ではありません。今まで、手作り化粧品でシミになって駈け込んで来た生徒さんも少なくないです。
昔から良いと言われる<ゆず湯><しょうぶ湯>など 季節で使うと良い植物がありますが、それはその時、一時的に使うから良いのであって、ずっと使い続けては刺激を受け続ける事になります。
化粧品の材料として売られていないものは特に、化粧品用に精製されていないので、単純に昆布のフコイダンを狙っても、それ以外の成分が肌に害を及ぼすかもしれません。不純物のことまで考えずに、安易に手に入るもので作ると、よくないですね。
不純物と言えば、ある生徒さんの肌がかぶれた原因を調べていると、石鹸だったとわかり、その無添加の石鹸の原料が天然ヤシ油なのですが、それが未精製だったので、それで洗うのをやめたら、肌は元に戻りました。
プロ?が作った化粧品でも、こんなことになるのですから、素人なら余計に肌にとっては危険なことです。化粧品や皮膚のことに詳しくない人が手作り化粧品とかキッチンコスメを作ることはおススメしません。
化粧品を甘く見ていると、将来後悔する事にもなりかねませんので、ちゃんと肌や化粧品に関する正しい知識を知る事が大事です。
美肌の原料は食べ物
美肌の原料は食べ物です。食べたものが栄養となって、美しい肌を作ります。なので、肌に良いものは「つけるより 食べること!」です。
食べるのでしたら、例え、肌に害を及ぼすような成分が混じっていても(未精製でも)、人の口から入るものはフィルターの役割をする肝臓があって、そこで解毒してから、栄養として体内に吸収されるので、大丈夫なんですよ。
ですが、肌には、そんな解毒するものが備わっておらず、肌のバリアゾーンが緩んでいるところから、1度入った成分は、体内に蓄積されていきます。但し、肌の弱い方や敏感な方や化粧品で弱った肌は、これに反応して、かぶれを起こして、体を守ろうとします。
化粧品が軽く見られているせいか、肌のバリアゾーンが丈夫な女性は少ないので、気をつけて肌をキレイにしてほしいと思います。ですが、本音を言えば、手作り化粧品はやめた方が無難です。