良い化粧品は何ですか?肌に良い成分は何ですか?について
「化粧品はどれが良いですか?何を使ったら良いのかわかりません。」「肌に良い成分って、何ですか?良い成分だけ入ってる化粧品を買えばいいですよね?」という質問が多いので、それについてお話しようと思います。
化粧品の選び方は、皆悩みますよね。よくあるのが、「友人が使ってキレイになったから!」「新商品だから!」「芸能人のあのひとが使っているから!」「有名メーカーだから安心かと思って!」
などの理由で何となく手に取り、なんとなく顔に塗って、最初は好感触なんだけど・・・。なのに、肌は向上するどころか後退している。そして、いつの間にか他の化粧品を探している。そんなルーティーンにはまっているのではないかと思います。
化粧品はどれが良いのですか?について
この質問って、実はとても答えにくい質問なのです。安易に軽く答えると、その人の肌を左右してしまうからです。
まずは、何を求めているか? ベターな化粧品を言っているのか? ベストを求めているのか?です。極端な話、合成界面活性剤入りを使ってもよいタイプもいらっしゃいますから。
ベターな化粧品であれば、ざっくりと答えられるので、それに関しては、このブログや e-book、書籍を読んでいただければと思います。
ベストな化粧品なら、個人的に色々聞いたうえでないと、わからないのです。
私が受講生さんに合う化粧品を選んで差しあげる時は、よくメーカーさんの店頭で聞かれるような内容では到底足りないほどの情報が必要です。
更に、肌に合った化粧品と言っても、個々の肌の状態やレベルがあって、その方がどういう肌を目標にしているのか? どこまでを求めているのか?でも変わってきます。
マリリン流スキンケアでは、この<肌の状態やレベル>と<目標の肌>のギャップを埋める作業がその人に合ったスキンケアとなります。
目指すところをわかりやすく言えば、「松」「竹」「梅」の3つのうち、どれが良いのか?笑 特上が良いのか?並が良いのか?ということです。
なので、その方の肌の状態(スタート地点)や色々と、その方の目指す肌(ゴール)もわからなければ、残念ながらお答えすることが出来ない、だから、全員に向けたお話だと、どうしても最大公約数的なお話しか出来ないんです。
欲を言わなければ、例えるなら、<誰にでも当てはまるような、毒にもならないけれど、薬にもならないような化粧品>というのもあります。今、こういった化粧品も増えてきています。
それであれば、その化粧品がその人の肌にとってベストでなくても、肌の状態が悪くなるような化粧品を使っていた場合、肌の状態がおさまることもあります。比較の問題です。良い!悪い!ではなく、「○○なら●●の方がまだましだよね!」ということです。
化粧品の多くは、誰もが簡単に化粧品を手に出来、誰でも簡単に使えて、誰もが即結果が出て、そこそこキレイ、かつクレームも少なくなるような売りやすい商品、仕組みにしていて、
言わば、<簡単時短手間なし!でお手軽におなか一杯!みんな大好き!ファーストフード>のようなもの。皆それに慣れているので、その感覚で尋ねるのだと思います。
私のところは、それとは違うけれど、肌の基礎がしっかりして揺らがない、健やかで若く、美しい肌が永く続くように設計してあり、材料を吟味し、栄養バランスを考えた、肌と体に良い丁寧な料理といった感じです。
肌に良い成分は?という質問について
化粧品成分に関するネガティブ情報は非常に多いです。< 石油系がダメ! 防腐剤が入っていたらダメ! 酸化防止剤もダメ! パラベンは最悪! 鉱物油はダメ!香料NG! ●●●は意味がない !>系の情報です。
私が化粧品成分を勉強していて最終的に思ったことが・・・
巷で言われていることを全て鵜呑みにして、 悪い成分と言われているものを ことごとく排除していくと、 使える化粧品なんて1つもないということ。(化粧品成分だけを学んでも意味がない)
そうなると、万年肌断食になってしまいますね。
僧侶が完全出家して、世の全てが煩悩、執着の源、苦しみを生むからと、 そこから逃れるために、 山奥で断食生活するようなものです。 もう1つ例にあげれば、病気になりたくないからと無菌室の中だけで生活しているのと同じですから、現実的じゃないわけです。
万年肌断食の場合ですと、もはや美容ではありませんね。やっていることがおじさんと同じわけです。笑
適度なストレスや負荷のないところに成長はありません。山奥修行は心の衛生上は良いでしょうが社会生活の刺激に耐えられない弱い心のままだし、無菌室生活だと免疫力のない弱い体になるし、万年肌断食も肌は向上せず、弱って老人肌になっていく。
どれも良いことはありません。
ストレス、負荷も過ぎれば悪ではありますが、必要悪として適度であれば、成長や向上に役立つものです。
それなのに、いろんな情報を 自分の都合の良いところ取りしていけば、 ちぐはぐになり、全てが悪いものになっていくのです。 そして心も肌も体も不健康になっていくということにやがては繋がっていくこともあります。
悪いと思われている成分であっても、健康な肌に浸透せず、体に影響がないものであれば、必要悪として微量用いるのはOK(悪役も使いどころがある)だということを知ってください。
例えば化粧品も腐りますから、良い物だけを集めても、良い化粧品は出来ないんです。逆に防腐剤なしで化粧品が出来るとすれば、その中身は半永久的に腐らない物質で出来ているということです。この意味わかりますよね?
これも結局、「どんな肌を目指しているか?」 「何を優先したいか?」という大前提なしでは、 スキンケアは語れないのです。 ダイエットも同じです。
「何を優先したいか?」については、肌優先なのか? 自分の好み(香り、テクスチャー、使い心地)なのか?、時短であることか?、簡単気軽、なのか?です。これらは全部取り出来ません。
なぜなら、自分の好み(香り、テクスチャー、使い心地など)、時短、簡単気軽は、合成界面活性剤や合成ポリマーが入っていないと実現しにくいものだからです。
なので、自分の都合や好みを、肌のことよりも優先したい方は、合成界面活性剤や合成ポリマーがその人にとって(肌にとってではない)良い成分ということになります。
「簡単手間なし時短なもの」や 「塗ったら美肌」という超短期を目指すなら、 どんな化粧品でも好きなところでよいのです。ファーストフード的な化粧品は至る所にあります。 デパートでも、ドラッグストアでも、コンビニでも。 どこのメーカーでも良いでしょう。
それに関しての美容サービスや講座、化粧品は、 世に山ほどあるので、 教えるのは私じゃなくていいと思っています。
これは、全てのことに共通して言えます。 「何が良いのか」「肌に合っているのか?」というのは「今、どんな状態で?」「目的が何なのか?」「 目標が何なのか?」 が無ければ、良いも悪いもないのですね。
まとめ
◆化粧品はどれがいいんですか?良い化粧品は?という質問について
・今の肌の状態
・どんな肌を目指しているのか?
他にも色々、食生活や習慣、環境などなどで、個々肌に合った化粧品は違います。
◆肌に良い成分は何ですか?について
良いと言われる成分だけを集めても、化粧品は出来ない。正真正銘、唯一無二のノンケミカルは自分の新鮮な皮脂のみ。
悪いと言われるもの全てを排除すると使える化粧品はほとんどない。
悪い成分であっても、肌に浸透しなければ、必要悪として微量用いるのはOK(悪役も使いどころがある)だということを知る。