美肌になりたい温泉好き必読!美肌の湯は軟水・アルカリ性が条件なの?
寒い季節は、温泉が一層恋しくなりませんか?私はなります。私は景色の良い露天風呂が好きで、気晴らしに出かけることがあります。きっと、この記事を読んでいるあなたも温泉好きでしょうね。
さて、あなたが入りたくなる温泉って、どんな温泉ですか?
私は「美人になるお湯は軟水だ!」「美人の湯はアルカリ性に決まってるじゃない~!」 という常識?を、たまに聞くのですが、果たして本当にそうでしょうか?
結論から言うと、<美人の湯・美肌の湯>は確かに良い温泉だと思いますが、それが自分の肌の状態に合っているかはきっと個人差ありますよね。
なので、「自分にはどんな温泉が合いそうか?」自分だけの<マイ・美肌温泉>を探してみてはどうでしょうか?
又はもしも、「お湯が合っていなくてもスキンケアで調整出来るなら、知りたい!」そんな方は必読です。
美人になる温泉は軟水が条件なのか?
美人になるお湯は軟水だという常識?をたまに聞くのですが、果たして本当にそうなのか?調べてみました。日本には、三大美人の湯があるようなので、例に上げたいと思います。
さて、三大美人の湯は、竜神温泉(和歌山県)/川中温泉(群馬県)/湯の川温泉(島根県)になります。
以下、左から 三大美人の湯の硬度と泉質です。
竜神温泉 ・・・硬度25(軟水)/ナトリウム・炭酸水素塩泉(重曹湯)
川中温泉 ・・・硬度約1000(硬水)/カルシウム ・硫酸塩泉(石膏泉)
湯の川温泉 ・・硬度277(硬水)/ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉(石膏泉)
こうして3大美人の湯をみると、軟水1か所、硬水2か所ですね。ということは、美人の湯は、軟水とは限らないということになります。
共通点としては、いずれも弱アルカリ性で、ナトリウムやカルシウムイオンを含んでいるという点ですね。
そういえば、欧州はかなり硬水で、フランスのコントレキセヴィル鉱泉治療センターでは水治療をするそうで、治療もプールやお風呂も全てコントレックスだそうです。
コントレックスは硬度1551と<非常に硬い>水です。(Ca 486mg /l、Mg 84mg/l、ナトリウムの含有量は9.1mg/lでかなり少ない)逆に佐賀県の嬉野温泉は硬度7でとても柔らかいです。
温泉の酸性度(pH)は美肌に関係あるの?
次は美人の湯だけではなく、美肌の湯も掲げてみました。(美人の湯と美肌の湯の基準の違いがわかりませんが💦)美肌の湯は硬度の情報がなかったので、比較できませんでしたが、酸性度はデータが揃ったので、比較してみます。
三大美肌の湯は、嬉野温泉(佐賀県) 斐乃上温泉(島根県) 喜連川温泉(栃木県)となります。
三大美肌の湯の泉質・酸性度は・・・
嬉野温泉 pH8.6 アルカリ性 /ナトリウム炭酸水素塩泉(含食塩重曹泉)
斐乃上温泉 pH9.2 アルカリ性 /アルカリ性単純泉・放射能泉
喜連川温泉 pH7.6 弱アルカリ性 /含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
三大美肌の湯の泉質・酸性度は・・・
竜神温泉 pH7.8 弱アルカリ性 /ナトリウム・炭酸水素塩泉
川中温泉 pH8.6 アルカリ性 /カルシウム・硫酸塩泉(石膏泉)
湯の川温泉 pH8.4 弱アルカリ性 /ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉
全て、アルカリ性じゃないですか。。。
ややお話それますけど、酸性の温泉も良いのですよ。酸性泉は日本特有の泉質で、抗菌力があるので慢性皮膚病を癒やすと言われていて、天下の三名泉のひとつと言われる草津温泉はpH2前後の酸性、強酸性硫黄泉で、pH1.2の秋田県玉川温泉も皮膚病に効果があるということで有名なのです。
と、酸性の温泉も良いとお伝えしたところで、お話は戻ります。
単純に酸性度だけを考えた場合、どちらが美肌(ここでの美肌の意味は感触が良好な状態)になるのかは、個人差があると言えます。
例えばですが、普通肌や脂性肌で、さっぱりした洗い上りがお好みなら、pHが高い方が良い方がおススメです。乾燥肌で、湯上り後もしっとりしていたい場合は、pHが低めか、または中性が良いでしょう。
アルカリ温泉は、皮脂とナトリウムイオンが結び付いて、つるつる、さっぱりな感触になり、温泉から上がった後、ナトリウムイオンがカルシウムイオンに置換することで、カルシウム脂肪酸塩となって、ベビーパウダーをつけたようなすべらかな感触がするという仮説を聞いたことがあるのですが、まさにその通りだと思います。
ちょっと違うかも?という温泉に入った時はどうすれば?
ただ、アルカリの温泉は美人・美肌の湯で占めていることはわかりましたが、前述した仮説で言えば、皮脂の不足している乾燥肌の場合ですと、量は少ないにしても、ベビーパウダーをつけたかのような感触になれば、それはますます乾燥した感触になります。
そのことを除いて考えたとしても、湯上りに美肌になる目的を考えて、温泉を選ぶとしたら、脂性肌の方はさっぱりのアルカリ寄り、乾燥肌の方はしっとり長持ちの中性~酸性を選ぶべきでしょう。
「じゃあ、乾燥肌の人はアルカリ性の温泉に入らない方がいいの?」
「乾燥肌の人がアルカリの温泉に入った場合は、どうしたらいいの?」
という声が聴こえてきそうなので、お答えしておくと、
pHについては、そこは気にせず、行きたいところへ行って構わないと思います。温泉に入ったことによるリラクゼーション効果、リフレッシュ効果は大きいです。心身ともに良いので、是非入湯してください。
でも、その場合、汗や皮脂が出やすく不潔になりやすい箇所以外は、石鹸を使わないで、素洗いして入ると良いです。後はあまり長湯をしないことですね。
そうしないと自前の皮脂が奪われてしまい、自分の皮脂が出るまでに時間のかかる乾燥肌の方は、肌が乾燥する時間が長いので、せっかくの温泉の効果が台無しになってしまいます。
ですが、乾燥肌でも長くお風呂につかりたい方や、どうしても石鹸を使いたい方は、
①お風呂上りにバスタオルで拭く前に、ボディオイルを塗る
②バスタオルで拭いた後に、すぐにボディローションを塗る
の、どちらかで、ケアします。
①か②で迷ったら? それは①ですね。①が1番うるおいを保ちやすいですし、ボディローションより比較的肌に良いです。
それでも、「せっかく温泉に来たんだから、何度でも入りたいの!」という方も大丈夫。
もちろん、①+②なら、ダブルの効果でしっとりします。
その代わり、条件があります。ケアは温泉から上がったらすぐですよ!すぐにつけないと、お風呂上がりはすぐに水分が蒸発します。
今度は、その逆の脂性肌の方が酸性寄りの温泉に入った場合ですが、その場合は気にせず、いつものように石鹸を使って洗ってください。もちろん、何度か入っても良いです。
お風呂上りにボディローションやオイルをつける必要は全くありません。
乾燥肌は、肌が弱っている、または弱い証拠で、後天的な場合が多いのですが、脂性肌は、どちらかというと肌が強く、個性とも言えるので、心配しなくても大丈夫です。
まとめ
・美人の湯・美肌の湯に軟水か硬水かは関係がない。
・美人の湯・美肌の湯と謳われる温泉は、アルカリ性で、ナトリウム・カルシウムを含んだ温泉に多い。
・アルカリ性の温泉が必ずしも、自分の肌に合うとは限らない。
・普通肌、脂性肌はつるつる滑らかになるアルカリ性、乾燥肌はしっとり感持続させるなら中性~酸性が良い。
・温泉のお湯がいまいち肌に合わない場合でもすぐにスキンケアをすれば良い。心身に与える温泉の効果は大きい。
参考までに~マイ・美肌温泉を探しましょ!
芦之湯温泉(神奈川県)は硫黄泉で<美肌の湯>、寸又峡温泉(静岡県)は<美女づくりの湯>というのもあります。
泉質については、硫黄泉や鉄泉、酸性泉、塩化物泉、硫酸塩泉でも、肌を清潔にし、健やかにキープする働きのある温泉は全国にあります。
強アルカリ温泉ですと長野県 白馬八方温泉 で、pH11.5
強酸性温泉だと、秋田県 新玉川温泉 で、pH1.2
青森県 酸ヶ湯温泉 酸ヶ湯温泉で、pH1.9前後です。
中性の温泉も多くあります。
最後に、以下のサイトを参考にして、マイ・美肌温泉を見つけて楽しんでくださいね。
これなら、近いところで、自分の肌に合う温泉が見つかるかもしれません。
参考HP:湯遊楽 「温泉日記」
※肌の状態は変わることがありますので、それに合わせて、マイ・美肌温泉を変えてくださいね。