化粧品の口コミやランキングが参考にならない理由
おすすめ・口コミ・ランキング
それは本当にあなたの肌にとって
役立っていますか?
「どんな化粧品がいいのかなぁ〜?ちょっとネットで調べてみよう!」なんて、よくやっている人を見かけます。
キレイな女優さんが広告塔の場合、同じものを使えば、そのような肌に近づけると思ったりしますが、あくまでイメージなのです。
今回は、どうして、おすすめやランキング、口コミがあてにならないのか?をお話いたしますので、参考にしてくだされば嬉しいです。
化粧品のおすすめ・口コミ・ランキングがあてにならない理由
人の肌は100人いれば、100通りです。人によって、様々違います。
その違いは、
・生まれ持った肌質
・どんなスキンケアライフを送ってきたのか?
・化粧品デビューの仕方
・どんな食生活なのか
・今、どんな肌の状態なのか
などなど、で、選ぶ化粧品やスキンケアの仕方が変わってきます。肌質を脂性肌・普通肌・乾燥肌など判別するのは、目安にはなりますが、そういった単純な括りだけでは、肌に合う化粧品は、わかるはずもありません。
また、勧めている人がどういった人かもわからないですし、どんな肌の状態かもわかりませんので、あてにはなりません。
時々、私が目にする口コミの中には、化粧品のことを悪く書いているものが当然あります。それは別に良いのですが、「化粧水をつけたら、しみた!この化粧水は最悪なので、やめた方がいいです。」というものです。
その文章の前後の内容からすると、肌の調子は普段から悪く、ガサガサの超乾燥肌で敏感だということで、バリアゾーンなど壊れてしまっている状態。化粧品が悪いというよりも、その方の肌が傷み過ぎていて、当然の反応であると思ったことがあります。ですから、悪いのは化粧品というより、その方の肌の状態だったのです。
そこまで肌の状態が悪いのであれば、化粧品で治すことは考えずに、皮膚科へ行った方が良いなと思ってしまったのでした。つまり、化粧品以前の問題です。
正しい知識のある人はほとんど存在しないので、当たり前なのですが、このように、正しく判断することができないまま、口コミに上げているので、信用性はないと言えます。
ですので、他人のレビューは、参考にはなりません。参考になるのは、香り・使用感・テクスチャー程度です。この<香り、使用感・テクスチャー>などは肌のために重要なことではありません。
肌というより、使う人のための使い心地の参考にはなります。ですが、使い心地は肌が強くなったり、健康になったり、美しくなったりすることには関係がないですね。
化粧品の試供品やランキングは?
よく化粧品の試供品をいただくことがあると思います。余程、量がたっぷりなものであれば、話は別ですが、それも参考になるのは、同じで、香り・使用感・テクスチャーが、わかる程度です。その間で、肌が劇的に変わるのであれば、それは医薬部外品でしょう。
医薬部外品のものは、嬉しくなるくらい肌が変わってくれますが、いずれ肌が慣れっこになってくると、効果は薄れ、連用してもかえって良くないこともあるので、特別な時にちょっとだけ使うくらいの気持ちでいた方が良いです。
急激に肌が良い状態へ変化するものにはそれなりの反動(リスク)を覚悟しないといけません。どうしても使いたいのであれば、試供品で十分かと思います。
また、アフィリエイトサイトの記事の経験談も個人の感想なので、これも同じようなものです。
化粧品のキャッチコピーの話になりますが、よく見かける<3000人以上が買っている化粧品>とか<10万個売れた石鹸>などというものがありますが、不思議に思いませんか?
肌は百人百様なのに、なぜこんなにも同じ商品がバカみたいに売れてるのか?
それは、多くの消費者のウケをよくするために最小公倍数的な商品を作っているのです。クレームが多く出ては売り物にならないので、肌がキレイになるというよりも、どんな肌にも異常が出にくい商品を作っているからです。<異常が出にくい化粧品>は<健康な美肌になる化粧品>ではありません。
ですから、たくさん売れているから良い化粧品とは限りません。たくさんCDが売れたから歌が上手だとは限りませんし、たくさん売れているから、最も美味しいものだとも言えないのと同じです。
たくさん売れるには<簡単>だからとか<時短>だからとか、そういったことをウリにしていれば、いいですし、日本人には<美肌のあの人が使ってる!>とか、<既に多くの人が使ってる!>という「人と同じなら安心!」な宣伝は日本人には効果抜群です。
肌が健康肌になるとか、美肌になることより、<クレームは少なく、多く売れること>に重きをおくため、消費者は知識のない人の方が大半なので、知識のない人の意見や要望に沿って商品を作っています。そういった意味でもランキングもあてになりませんね。
化粧品を選ぶときの4つの条件
じゃあ、何を目安に化粧品を選べば良いのでしょうか?繰り返しますが、肌が求めているのは香りや使用感などではありません。香りや使用感、テクスチャーを重要視したところで、肌にとっては関係のないことです。スキンケアで、気分を上げるのも大事ですが、気分を上げても肌のためにならないものであれば、それは良いものとは言えません。
肌のために優先させるべきは、肌が求めているものが重要で、以下、
・肌の環境を維持して、常在菌が喜んで住んでくれる
・肌の代謝を上げてくれるもの
・肌を適度に保湿してくれる
・皮脂を取り過ぎないもの(バリアゾーンを壊さないもの)
この4つです。あとは自分の肌質や状態に合わせて、化粧品や使い方を調整していくことがかなり重要です。
この4つを満たすには、
・肌の環境を壊すほど洗浄力が強過ぎないか
・ターンオーバーが正常にできるのか(角化不全にならないか)
・有効成分を肌にしみ込ませないものか
などをしっかり見ることです。その化粧品のコンセプトや考え方などから、わかります。化粧品を判断するポイントはそこからです。ですが、ここ近年で、建前と本音の違う商品が急増しています。
つまり、言っていること(コンセプトや考え方)と、やっていること(その化粧品)が全く違うのです。
こうなると、見抜けないのも当然なので、ある程度は偏りのない正しい成分知識が必要です。ですが、これもまた、成分知識や成分判定表もあてにならないものが出回っていますし、
皮膚や化粧品に関する専門家の意見もそこの立場からの見解ですので、その専門家が作った化粧品を使ってみたけど、良くなかったということは結構あります。私も以前、皮膚や化粧品に関する専門家たちが作った化粧品などを試したことがありますが、
良いのは最初だけ、肌の乾燥は進むばかりで、使い続けると、その化粧品を使用する前の肌の状態より悪くなっていることがほとんどでした。
女性の肌は1つの方向からだけでなく、色んな角度から見て、総合的に判断しなければならない複雑なものなので、スキンケアはそんなに軽いものではないのですね。ましてや、肌は<自分の自信や行動につながる外見>ですから、安易に化粧品を取り扱わない方が良いと私は思います。
究極、<自分で判断できないけど、いつまでもキレイな肌でいたい人>は、色んな視点から女性の肌を見ることができる女性の専門家に頼った方が賢明でしょう。
特に、女性の美が求められる職業の方、モデル、女優や講師職など、職業柄見た目が必要な方は、自分で判断するより、<多角的にみて、判断でき、実績や経験のある専門家>にみてもらう方が良いですね。
化粧品に関しての注意点
化粧品を自分の肌のタイプで選んだ場合、例えば、脂性肌だからと脱脂ケアばかり続けていると、インナードライ肌になったりと、知らないうちに肌の状態が変わっていることがあります。状態が変わっているのに、脂性肌のケアばかりを続けても良いことはありません。
乾燥肌の方も保湿に専念し過ぎても、肌の乾燥は止まりません。塗っても塗っても肌は<もっと保湿してほしい!>という状態になりますので、気をつけてくださいね。
肌の乾燥を止めるのに、重要なのは保湿ではなく、洗浄で、洗い過ぎないこと、化粧品を塗り過ぎないことが先決です。
この辺りも化粧品よりも使い方が重要なので、もっと学ぶためにこのブログを読んでみてくださいね。年齢を経るほど、引き算は大切、シンプル・ベーシックを重要視されますよ。
まとめ
ここまで読んでみて、口コミやおすすめ、ランキングでご自分の肌が求めている化粧品を選べないことがお分かりでしょうか。
肌が求めてるいるものと、自分の使い心地には関係がありません。もちろん、*プラシーボ効果だけで満足するのであれば、それも有りでしょうが、現在も未来もずっと長く、若く、健やかで美しい肌とは程遠いものとなります。
口コミやおすすめ・ランキングは使用感、テクスチャー、香りなら参考になっても、美肌づくりの参考にはならないこと、これを忘れないでください。
*プラシーボ効果・・・偽薬効果とも言われ、思い込みによって実際の結果が変わる心理的な作用のこと。化粧品の場合は、欲しかった化粧品を握りしめるだけでも肌が変わることがあるという話がある。